う蝕検知液検査
虫歯になると歯を削らなければいけないというイメージをもたれている方は多いのではないでしょうか?
確かに、虫歯治療の際に虫歯となっている部分を除去しきらなければ二次カリエス※のリスクが高まるため虫歯部分は残すことなく削らなければいけませんが、歯を削る量はやはり最小限に抑えたいですよね。
※二次カリエスとは、虫歯治療を行って銀歯や詰物を施した歯が繰り返し虫歯にかかること
通常、虫歯菌に感染している部分は目視で判断することができないため、多くの歯科医院では虫歯の硬さを頼りに軟らかくなった部分を削っていきます。
しかし、う蝕検知液では感染を起こしている部分を目視でも判断できるようになるため、医師の判断材料が増えることでより確実な治療を行うことができるのです。
う蝕検知液とは?
う蝕検知液とは虫歯治療の際に用いる薬剤であり、虫歯に感染している部分のみを赤く染め出してくれます。
虫歯の感染範囲は目視では困難なため、通常は虫歯となった歯の軟らかさのみを頼りに治療を行います。
しかし、う蝕検知液を使用することによって虫歯部分をあぶり出し、治療の際の目安にすることが可能となります。
ただし、虫歯治療の際に必ずしもう蝕検知液を用いるわけではありません。
削る部分を最小限に抑えた虫歯治療を実現するためには、虫歯の進行状況や詰物の状態などを考慮したうえで正しく使用する必要があるためです。
う蝕検知液のメリット・デメリット
- 虫歯部分を赤く染め出してくれるため歯を削る際の正確性が高まります。
- 正しく使用することで虫歯の取り残しがなくなり、削る部分を最小限に抑えることができます。
- 詰物がう蝕検知液によって赤く染まってしまう場合があるため適さない場合もあります。
- 神経が露出するほどの深い虫歯には適さない場合があります。