口腔外科(親知らず)
親知らずの抜歯について
親知らずとは6歳臼歯と12歳臼歯の奥に生えてくる18歳臼歯のことです。
軟らかいものばかりを食べる「食事の近代化」の影響もあり、現代人の顎は小さく、親知らずの生えるスペースが不足しています。
そのため歯が横や斜めに生えるトラブルが起こったり、歯茎がかぶっていたりして細菌が溜まり、歯茎が腫れて痛みが出たりすることがあります。
親知らずがキレイに生えている場合は必ずしも抜歯する必要はありませんが、将来的にトラブルの原因となる可能性のある親知らずは早めに抜歯しておいた方がいいでしょう。
ここでは親知らずの抜歯の手順や重要なポイントについてご説明します。参考にしてください。
当院での親知らず抜歯手順
Step 1: レントゲンで血管や神経の位置を確認する
Step 2: 表面麻酔と注射麻酔で痛みを最小限に
Step 3: 親知らずを抜歯する
Step 4: 糸で縫って傷口を小さくする
Step 5: ガーゼで圧迫止血をする
Step 6: 翌日の消毒
Step 7: 1週間後に糸を取る
痛みが取れない場合は「ドライソケット」になっている可能性があります
治療後1週間が経過しても、痛み止めを飲まないと耐えられないほどの痛みが残っている場合は「ドライソケット」になっている可能性があります。
ドライソケットとは、強いうがいを繰り返すことで血液のかたまりが流れてしまい、親知らずを抜歯した穴に血液のかさぶたができずに骨が露出している状態を意味します。
ドライソケットになっている場合は薬を飲んで経過観察するか、麻酔をして出血させることでかさぶたを作り治す処置を行います。